【おすすめ名盤 14】Kenny Burrell『A Generation Ago Today』
Kenny Burrell『A Generation Ago Today』(1967年)
【収録曲】
1. As Long As I Live
2. Poor Butterfly
3. Stompin' At The Savoy
4. I Surrender Dear
5. Rose Room
6. If I Had You
7. A Smooth One
8. Wholly Cats
9. Seven Come Eleven [Bonus Track]
10. Moonglow [Bonus Track]
11. Flying Home [Bonus Track]
【演奏メンバー】
Kenny Burrell (ギター)
Phil Woods (アルト・サックス、クラリネット)
Mike Mainieri (ヴィブラフォン)
Richard Wyands (ピアノ)
Ron Carter (ベース)
Grady Tate (ドラムス)
今回はジャズギタリスト、ケニー・バレルのリーダーアルバムを紹介。
ケニーバレルは変幻自在のギタリストだ。「都会的でブルージー」と言うイメージが一般的ではあるが、王道のジャズフレーズも弾くし、土臭く田舎っぽいこともあり、開放弦を活かしたクラシカルなプレイをする事もある。時には持ち前の美声で歌も歌う。かと言って、決してプレーが散漫にならず、ちゃんとケニー・バレルの音なのです。あの単音を8分音符を弾いた時の、独特の気持ちいいドライブ感はどうやって出しているのだろう?この謎の和音は何?一見クールでジェントルマンな印象だか、やっていることは割と変態。このアルバムはどちらかと言えば王道路線で、サックスに自然に絡ませながら、優しく繊細に演奏されている。3曲目の「Stompin' At The Savoy」でのギターとサックスのソロ中での掛け合いは微笑ましい。
アルト・サックスのフィル・ウッズは、【おすすめ名盤 11】で紹介したBilly Joelの『The Stranger』収録の「Just The Way You Are」で、あの天才的なサックスソロを演奏している方。この曲も、今回紹介しているアルバムも、今くらいのほんのり涼しさが残っているような季節にぴったりなので、午後のティータイムのお供にぜひ。
ジャズギターを習い出してちょうど1年になる。ジャズは理論上の勉強や、プレーの根本的な基礎の見直しなど、習得するには非常に時間がかかるが、少しづつではあるが成長を感じるのは楽しい。自分がどういうプレーを目指しているのかも未だ分からずではあるが、このアルバムでの演奏は一つの憧れかもしれない。ただ、憧れはたくさんあるけれど、それが理想かというと返答に困る。
理想のプレーなど無理に見つけなくても、夢中でコツコツとやり続ける以上、例え上手くいかなかったとしても、その時々の演奏が「理想のプレー」であるよう努力していきたい。
参考になれば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
スパスパ弧唄
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