【おすすめ名盤 18】Bill Crow Quartet『From Birdland To Broadway』
Bill Crow Quartet『From Birdland To Broadway』(1996年)
【収録曲】
1. From Birdland To Broadway
2. Share A Key
3. Okay, Bug
4. News From Blueport
5. Autumn Leaves
6. Fools Rush In
7. Just Friends
8. Tricrotism
9. My Funny Valentine
10. Night Lights
11. Broadway
【演奏メンバー】
Bill Crow(ベース)
Carmen Leggio(テナー・サックス)
Joe Cohn(ギター)
David Jones(ドラムス)
ビル・クロウはモダンジャズの黄金時代の多くのセッションに参加しており、そのニューヨークでの経験とその時代を綴った、『さよならバードランド』と題した自叙伝が有名です。
先日、行きつけののジャズ喫茶のマスターが、レコードプレーヤーを新しく導入するとの事だったので、手伝いも兼ねてその導入作業に立ち合わせてもらった。開店前の店に着くと、レコードプレーヤーがダンボール箱から未開封のまま置いてあり、開店準備もあるため早速作業に取りかかった。マスターは古い方のレコードプレーヤーの取り外し作業をするので、開封作業を任された。開封という一番ワクワクするところを奪ってしまうのは少し申し訳なく思ったけれど、「いいよ〜」と言うので自分の物かのように興奮しながら遠慮なく作業した。
設置の際、オーディオシステムの裏側を見ながら解説してもらった。レコードプレーヤーとCDプレーヤーの左右の信号をプリアンプに集め、それをパワーアンプで増幅させスピーカーで鳴らす。その1つ1つの行程にマスターのこだわりがある。僕は家ではミニコンしか使った事がないので、その細部を見せてもらうと音がまるで違うのは一目瞭然だ。
何とか設置が完了し、緊張の試し聴きの時が来た。そこでマスターの特に一押しのアルバム、ビル・クロウの『From Birdland To Broadway』を迷いなく取り出し、針をゆっくり落とした。
1曲目の「From Birdland To Broadway」から音の違いは明らかだった。特にギターやベースなどの弦楽器は低音の質が向上し振動が伝わってきた。マスターも音の変化に満足したのか、とても喜んでいた。前のレコードプレーヤーも十分良いと思っていたのに。新しいレコードプレーヤーは、信頼のおけるいつもの営業担当の紹介で購入を決めたそうで、彼の紹介するものは間違いないと嬉しそうに話していた。
いくつになってもさらに良いものを追求し、人との厚い信頼関係のもと導入し、それをお客さんに提供する。
マスターから音楽を通じて、それ以上の事を学ばせて頂いています。
参考になれば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
スパスパ弧唄
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