【おすすめ名盤 34】Herb Geller『The Gellers』
Herb Geller『The Gellers』(1955年録音)
【収録曲】
1. Araphoe
2. Come Rain Or Come Shine
3. If I Were A Bell
4. The Answer Man
5. Love Your Magic Spell Is Everywhere
7. Blues In The Night
8. I've Got A Feeling I'm Falling
9. Patterns
10. Two Of A Kind
11. Bewitched
12. Suppertime
【演奏メンバー】
Herb Geller(アルト・サックス)
Lorraine Geller(ピアノ)
Keith "Red" Mitchell(ベース)
Mel Lewis(ドラムス)
今回はアルト・サックス奏者、ハーブ・ゲラーのアルバムを紹介。
このアルバムでは、ピアノに妻のロレイン・ゲラーが参加し、夫婦での共演となっています。夫のウエストコーストジャズらしいクールさの中にも、熱のこもったアルトサックスと、妻の力強いタッチで元気いっぱいのピアノが、お互いの演奏を支えて合っています。2曲目の「Come Rain Or Come Shine」ではさすが夫婦と言った具合に息がぴったりで、きっと良い関係だったんだろうということが演奏から窺えます。
ここで「夫婦」について。
昨日、僕がお世話になっているジャズ教室のご夫妻の、デュオ(夫・ギター、妻・ボーカル)による配信ライブが行われた。
コロナ禍でライブの自粛を余儀なくされ、お二人が何か出来ることはないかと真剣に模索されていた中、満を持してのライブ企画だった。配信ライブということで、カメラの向こうにお客さんがいるという、今までにない独特の雰囲気の中、演奏が始まった。夫のクールで優しい音色のギターと、妻の力強く心を打つボーカルが、阿吽の呼吸で合わさっていた。MCでもお二人の演奏の個性そのままで、とても微笑ましかった。
「Come Rain Or Come Shine」が本編の最後の曲として演奏された。タイトルは日本語にすると「晴れても降っても」と訳し、"どんなことがあってもあなたを愛する" ということが歌詞の中で歌われている。こういう時こそお互いに助け合い、共に前に進むことで乗り越えていくことができるのが「夫婦」というものなんだと演奏から教えてもらった。そして、音楽をまた以前のように共有できるようになる一歩、希望を届けて下さったことに感謝したい。
Come Rain Or Come Shine - Herb Geller
参考になれば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
スパスパ弧唄
参考リンク