【おすすめ名盤 57】Dexter Gordon『Ballads』
Dexter Gordon『Ballads』(1991年)
【収録曲】
1. Darn That Dream
2. Don't Explain
3. I'm A Fool To Want You
4. Ernie's Tune
5. You've Changed
6. Willow Weep For Me
7. I Guess I'll Hang My Tears Out To Dry
8. Body And Soul (Live)
今回はテナー・サックス奏者、デクスター・ゴードンのジャズバラード集を紹介。
このアルバムは、デクスター・ゴードンが主に60年代、ブルーノート・レーベルに残したバラードを集めたコンピレーション盤。(8曲目のみ1978年の演奏)彼の演奏は都会的で、野太く、甘く、ダンディ。ジャケット写真を見ていただければわかるように、タバコを指で挟み、モクモクと煙が上がっている写真が、彼のアルバムジャケットで頻繁に使用される。それも相まってか、音楽で「タバコ臭い空間」を演出する。彼がどんな性格の人物だったかはあまり存じ上げないですが、おそらくミッドナイトブルーに染まった夜、都会の真ん中にあるお洒落なジャズバーに、きちっとスーツとハットを着こなし1人でひっそりと立ち寄って、サラッとクールに演奏を終えると、ソファの隅で寡黙にタバコを嗜んているイメージ。デクスター・ゴードンの吹く「Darn That Dream」なんて聴いていると、苦手なウイスキーも美味しくいただけそう。
ここからは、「依存した習慣」について。
昨日新聞で興味深い一節を見つけた。
"禁煙なんて簡単だ。私はもう百回も禁煙した。"
なんて切実なジョーク。それくらいにニコチン依存を断ち切るというのは難しい問題なのだろう。ニコチン依存にあまり詳しくないが、何よりも辛いのが「習慣」を断ち切れないことだと思う。タバコに限らず、毎日この時間この場所でといった「当たり前の空間」がなくなることって本当に寂しく辛い。僕ももし食後のコーヒーをやめろとなると正直しんどいし、音楽を聴くなと言われると今後どのように生きようか悩む。住み慣れた街を出ていく時も同じ感覚なのか?知らず知らず今の暮らしの習慣に依存していて、いざその地を離れるとなると期待の反面、不安も募る。
どんな依存した習慣であっても断ち切ることはそう簡単ではないだろうけど、大切なのは断ち切ることで生まれる「新しい良い習慣」に目を向けることだろう。
「依存」に関する詳しいことは、友人である習慣屋のドグマくん (id:asasyukan) が度々記事にしていますので、こちらにお願いしようと思います。
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もしタバコを断ち切りたければ、デクスター・ゴードンが作る「タバコ臭い空間」で気分をごまかせるかも。(軽率すぎるか…)
参考になれば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
スパスパ弧唄
参考リンク