スパスパ弧唄の音楽小旅行

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【おすすめ名盤 71】Paul Desmond『First Place Again』

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Paul Desmond『First Place Again』(1959年録音)

【収録曲】

1. I Get A Kick Out Of You

2. For All We Know

3. Two Degrees East, Three Degrees West

4. Greensleeves

5. You Go To My Head

6. East Of The Sun

7. Time After Time

 

【演奏メンバー】

Paul Desmond(アルト・サックス)

Jim Hall(ギター)

Percy Heath(ベース)

Connie Kay(ドラムス)

 

 

今回はアルト・サックス奏者、ポール・デスモンドのリーダーアルバムを紹介。

ポール・デスモンドといえば、あの有名な「Take Five」の作者として有名。僕が4年前から近所のジャズ喫茶に通い始めた頃、そこの上質なオーディオで最初に衝撃を受けたのが今回のアルバム。ジャズにおけるアルト・サックスはブイブイ切り裂くように吹き上げるイメージがありましたが、ポール・デスモンドの吹く音色はまるでリコーダーのように優しく澄み切っています。音を聴いただけで彼によるものだとわかるくらい個性的な音色。主張し過ぎないジム・ホールによるギターととても相性が良く、このコンビで他にも多くのアルバムを残しています。

 

 

ここからは、「近所のジャズ喫茶5周年、感謝」について。

先日、いつもの様に例の近所のジャズ喫茶に寄った。(僕のブログで度々登場する店です。)すると店が5周年ということで記念品のコースターをいただいた。本来こちらがお祝いの品を贈る側だけれど、5周年という節目に素直に喜びと感謝の気持ちが湧いた。

思い返せば、4年前初めて1人で店に足を踏み入れた時はとても緊張した。そもそもジャズ喫茶なんて行ったことがないし、想像すらできない。偏屈オヤジにいじめられて追い返されるんじゃないかと思っていた。ドアを開ければ、そこには穏やかな雰囲気の空間とマスターと奥さんが迎え入れてくれた。

今でこそカウンターに座ってマスターとジャズ談義をメインに話をするけれど、最初の半年くらいは窓際の席で1人でじっくり音楽を楽しんだ。何かに左右されることもなく、長い時間音楽に集中できる場って思ってみればなかなかない。休日の昼間なんかに行くと窓から太陽の心地よい光が入り、コーヒーを飲みながらゆったりとした時間を過ごせた。ポール・デスモンドの「I Get A Kick Out Of You」がそんな空間の波に上手く乗って僕の耳に届いた。「このアルバムよかったです。」とマスターに一言伝えるだけでも一苦労だったが、マスターや奥さんがいつも優しく声をかけてくれるので次第に打ち解けることができた。

通い始めて4年間、何かとせわしない日々であっても、毎週ジャズ喫茶に通う時間だけは常に至福だった。同世代の常連客の素敵な仲間もできた。テレビドラマの主人公が通う様な、自分には全く無縁だと思っていた「行きつけの店」が、自分の「居場所」として現実にあり続けてくれていることに心から感謝です。

 

 

5年にとどまらず、10年、20年、それ以上、よろしくお願いします。

 


I Get a Kick out of You

 

 

参考になれば幸いです。

最後までご覧いただきありがとうございました。

 


スパスパ弧唄

 


参考リンク

YouTube:

m.youtube.com


Amazon:

First Place Again + 1 Bonus Track

First Place Again + 1 Bonus Track

  • アーティスト:Paul Desmond
  • 発売日: 2012/06/05
  • メディア: CD
 


iTunes:

First Place Again

First Place Again

 
Spotify:

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関連ブログ:

supasupa-kouta.hatenablog.com