【おすすめ名盤 81】D'Angelo『Voodoo』
D'Angelo『Voodoo』(2000年)
【収録曲】
1. Playa Playa
2. Devil's Pie
3. Left & Right (Feat. Method Man & Redman)
4. The Line
5. Send It On
6. Chicken Grease
7. One Mo'Gin
8. Root
9. Spanish Joint
10. Feel Like Makin' Love
11. Greatdayindamornin'/Booty
13. Untitled (How Does It Feel)
14. Africa
今回はディアンジェロのセカンド・アルバムを紹介。
“ネオソウル“ という音楽、またディアンジェロを語る上で避けて通れないのがこのアルバム。絶妙にタイムのずれたドロドロに唸る重いビートの沼に、一度はまってしまうと抜け出せなくなります。自分の血液の一部にでもなったかのような感覚にもなります。日本でも星野源さんやディーン・フジオカさんなど、多くのアーティストに影響を与えリスペクトされています。
ディアンジェロは努力家である事でも有名。ヴォーカルのみならず、ピアノやギター、楽曲制作まで自分でなんでもこなすマルチプレーヤーで、ギターに関しては毎日5、6時間繰り返し練習してマスターしたといいます。このアルバム1つ制作するにも、一流ミュージシャン達と気の遠くなるようなセッションを重ねてこの発明的なグルーヴを作り上げたそうです。
10曲目「Feel Like Makin' Love」は元はロバータ・フラックによって歌われ、その後数多くカバーされた名曲。以前に紹介した【おすすめ名盤 52】Marlena Shaw『Live In Tokyo』にも同曲が収録されていますが、聴き比べてみるのも楽しいです。
ここからは『「知っている」 と「できる」の違い』について。
「知っている」ことが増えると「できる」と勘違いしてしまう。勉強したい!知識を増やしたい!と思って本や雑誌を読んだり、ニュースを追いかけたりすることはとても良いことだと思うけど、案外そこに大きな沼があったりする。たくさん「知れた」ことに満足していまい、日々の新しく入ってくる情報にどんどん飲み込まれ、そのほとんどを忘れていく。せっかく得た「知識」も「習得」しなければ、飲み会の話のネタにすらならないかもしれない。
例を挙げると、ギターの練習なんて特にそう。ギターも持たず必死に机の上でどれだけ音楽理論を勉強したところで、何度も繰り返し練習しなければ弾けない。仮に家で弾けたとしてもそれがステージの上など環境が変わるとまた弾けない。英語だってどれだけ単語とイディオムを覚えたからといって、実際に会話しなければ話せない。野球やゴルフもそう。雑誌の特集ページを見ただけで本番でいいスイングができるわけではない。
なんだか自分は「知ること」に追われていまっていて、その辺をまだまだ勘違いしているように思う。「できる」ようになるには、能動的な行動に移さなければ本当の意味で得られない。多くなくてもいいので、その「できる」を自分の血液の一部となるよう確実に積み上げていくことがここ最近の課題です。
そういった意味では、ブログのように「発信する」という環境は「できる」に近づける一歩だと思いました。
参考になれば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
スパスパ弧唄
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