【おすすめ名盤 116】Jackson Browne『Late For The Sky』
Jackson Browne『Late For The Sky』(1974年)
【収録曲】
1. Late For The Sky
2. Fountain Of Sorrow
3. Farther On
4. The Late Show
5. The Road And The Sky
6. For A Dancer
7. Walking Slow
8. Before The Deluge
今回はアメリカ西海岸のシンガーソングライター、ジャクソン・ブラウンの3枚目のオリジナル・アルバムを紹介。
「1970年代で最も完成された作詞家」とも評されるなど、ジャクソン・ブラウンによる人の心の葛藤や苦悩を描いた歌詞に心を掴まれます。
本作では、イーグルスのドン・ヘンリーもレコーディングに参加するなど、全面的にウエスト・コースト・ロックの乾いたサウンドが聴けます。
1曲目の「Late For The Sky」は聴いているだけで、やさしい風、柔らかい土の香りを感じ、ゆっくりと時間が過ぎていくようです。“Late For The Sky“ とは女性との別れ際の比喩表現らしく、「早朝の飛行機に遅れそう。もう行かなきゃ。」と言った具合の意味だそう。それを踏まえると、このジャケット写真もその別れのシーンの一コマなのでしょうか。
「Walking Slow」
最近時間の流れが異様に遅く感じる。
今年もまだ8ヶ月しか経ってないのかぁ。年始に伊勢神宮に行ったのがもう遠い昔に感じる。ブログを始めてからすごく時間が経ったようにも感じますが、数えてみるとまだたったの4ヶ月くらいしか経っていない。これは世間も周りも自分も目まぐるしく状況が変化しているのも一因だと思いますが、それに加え、僕の20代後半が今思えばとにかくひどかった反動もある。
20代後半は毎日忙しそうに働いて、上司と居酒屋で遅くまで飲んで。まっすぐ家に帰ればご飯を食べて、テレビ見て、寝て。休みの日は昼まで寝て、ラーメン食べて、銭湯行って、夜中にテレビ見ながらお酒飲んで、寝て。
仕事は主体性のカケラもなく、次々と目の前に現れるモンスターとの戦いに、ただただ向き合っていただけだった。目が回っていた。
仕事以外では全てを無理やり忘れて、極楽のお湯にどっぷり浸かることが幸せだった(これが幸せだと言い聞かせていた)。「あれからもう1年経ったのか」と常に思っていた。本当にやりたいこともやりたいと頭で “思う“ だけ。そりゃ、あっという間にどんどん時間が過ぎるわけです。
その “思う“ だけを、実際に考えて行動すれば状況は少しづつでも変わっていくのに…
20代もったいなかったなとも思うけど、僕の場合はそれを経験しないことには何も気がつかなかったかもしれないし。
遅かれ早かれ、ゆっくりでも一歩一歩前に進んでいればそれで良いです。
参考になれば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
スパスパ弧唄
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