【おすすめ名盤 20】相対性理論『シンクロニシティーン』
【収録曲】
1. シンデレラ
2. ミス・パラレルワールド
3. 人工衛星
4. チャイナアドバイス
5. (恋は) 百年戦争
6. ペペロンチーノ・キャンディ
7. マイハートハードピンチ
8. 三千万年
9. 気になるあの娘
10. 小学館
11. ムーンライト銀河
今回は日本のポップ・シークレット・プロジェクト、相対性理論の3枚目のアルバムを紹介。
浮遊感のあるバンドサウンドに、やくしまるひろこさんの透明感がありながら青春の危うさを感じるウイスパーボイスが特徴で、『シフォン主義』『ハイファイ新書』と続く路線の集大成のようなアルバム。2曲目の「ミス・パラレルワールド」は、恐らく一度聴いたら忘れられない。
先日iTunesストアの配信ランキングをチェックしていると、7曲目の「マイハートハードピンチ」が200位圏内に入っていた。この曲が急になぜランクインしたのか気になり調べてみると、『突然ですが占ってもいいですか?』という番組で使われており、「選曲のセンスがいい!」との事でトレンドになったらしい。番組自体は見た事がないが、こうやって急に思わぬ懐かしい曲が話題になると嬉しくなる。この曲は大学の軽音楽部時代に嫌と言うほど演奏した曲で、その反動で10年くらい聴き返す事がなかったが、改めて聴くと一気に当時の記憶がフラッシュバックする。
最近の音楽の聴き方は、配信やサブスクが主流となり1曲単位で注目される事が多くなった。CDが主流の頃は、アルバム単位での曲順の流れや、音質の良さ、歌詞カードをじっくり眺めたりと、アーティストの意図に限りなく近い状態で聴けるものであった。ただ、現在のような聴き方に変わっても、自分にとっての「思い出のあの曲」がネットを通じて急に日の目を浴びたりと、また違った興奮やきっかけが生まれる。アーティストにとっても、時代に合わせることである意味チャンスが増えているようにも思える。とか考えている隙に、レコードのリバイバルが起こったりするから不思議。パラレルワールドか。個人的には聴き方のいろんなスタイルが増えたことで、色々な見え方や発見ができて嬉しい。
参考になれば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
スパスパ弧唄
参考リンク