【おすすめ名盤 19】ポルノグラフィティ『ロマンチスト・エゴイスト』
ポルノグラフィティ『ロマンチスト・エゴイスト』(2000年)
【収録曲】
1. Jazz Up
2. Century Lovers
3. ヒトリノ夜 (2nd シングル)
4. ライオン
5. 憂色~Love is you~
6. Heart Beat
7. マシンガントーク
8. デッサン#1
9. アポロ (New Apollo Project Version) (1st シングル)
10. ラビュー・ラビュー
11. ジレンマ(How To Play Didgeridoo Version)
12. リビドー
13. ロマンチスト・エゴイスト
今回はポルノグラフィティのファーストアルバムを紹介。
インディーズ時代から温めてきた曲が多く収録され、ファースト・アルバムということもあり、3人の初期衝動の詰まった、ヴァイタリティの溢れたアルバムとなっています。
昨日、少し酔っ払って小学校の卒業アルバムを見た。酔っぱらうとなぜかそう言う事をしたくなる。
小学校6年くらいになってくると、これまでクラスで話題の共通の趣味で遊んでいたのが、みんな段々と自分の趣味を見つけだすようになっていた。僕の場合は音楽だったが、それを発見した時の事を思いだした。
当時流行っていた『GTO』のテレビアニメのオープニングで流れていた、どこの誰の曲かも知らない「ヒトリノ夜」をカッコいいと思った。初めて自分からフルで聴きたいと思い、レンタルCD屋でシングル盤を借りた。曲をなんでも詰め込んで録音した、古いMDの一曲目がこの曲になっている。初めて特定のアーティストを好きになり、初めてオリジナル・アルバム(『ロマンチスト・エゴイスト』)を全曲聴いた。その後、ギターに興味を持つ事になり、このアルバムのバンドスコアも初めて買って隅々まで練習した。とにかく初体験づくしで刺激的だった。
オリジナル・アルバムというもの自体が初めてなので、シングル曲以外の曲は自分くらいしか熱心に聴いていないものだと勘違いし、優越感に浸っていた。「ポルノグラフィティ」と言うバンド名や、歌詞に出てくる「性感帯」など、小学生は当然知らない言葉を、よく親に意味を質問したものだ。今思うとゾッとする。おそらく「知らん」とスルーされたのだと思う。
卒業文集は上手くいって嬉しかった事の自慢を書いたような記憶があったので、約20年間恥ずかしくて読み返す事がなかったが、酔った勢いで読んでみた。『あせ』というタイトルで、体育の倒立前転を頑張って練習して上手くいった成功事例を自慢に書いた後、
「『がんばる人のあせ』はみんなに勇気を光をあたえているのだと思います。」
「今、ぼくは、ギターをひけるようになりたいので、指がはがれるくらい練習をいっぱいして、完ぺきにひけるようにします。」
「これからは、自分に自信を持って、どんなにいやなことでも、一生けん命がんばるようにしていきたいと思いました。」
「かがやいているあせをいっぱいかきたいと思います。」
良くも悪くも変わっていない…でもツボを突かれたような…
「おいおい、夢みる少年。君の夢みたようにはなっていないかもしれないが、未来の自分に勇気と光を与える事になるぜ。」とその時の自分に言いたい。
いつまでたっても、ロマンチストのように夢を想像する事もあれば、エゴイストのように独りよがりになる事もある。
参考になれば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
スパスパ弧唄
参考リンク