【おすすめ名盤 50】John Lennon『John Lennon/Plastic Ono Band』
John Lennon『John Lennon/Plastic Ono Band』(1970年)
【収録曲】
1. Mother
2. Hold On
3. I Found Out
4. Working Class Hero
5. Isolation
6. Remember
7. Love
8. Well Well Well
9. Look At Me
10. God
11. My Mummy's Dead
今回はジョン・レノンによる、ビートルズ解散後初のソロアルバム『ジョンの魂』(邦題)を紹介。
アルバム冒頭の「Mother」。不穏な鐘の音がゆっくりと4回鳴り、ジョンが "Mother〜" とシャウトし曲が始まります。「原初療法 (Primal Therapy)」という、絶叫することで幼い頃の心の痛みを掘り起こす精神治療の実践が、曲中で痛々しくも開放的にそのまま現れている。また、リンゴ・スターによるドラムがどうも心に残る。一聴なんてことの無さそうなプレーにも聴こえるが、この淡々とした絶妙な間で、曲のムードを作り上げています。この独特のドラミングはリンゴの専売特許。
Mother - John Lennon/Plastic Ono Band (official music video HD)
ここからは「1年の終わりの決め事」について。
2012年から現在まで、友人と年末にその年を象徴する「今年の漢字一文字」と「今年の1曲」を毎年決めることが恒例となっている。最初に決めたときは特に恒例にするつもりもなかったが、自然と毎年続いている。
記念すべき2012年最初の漢字一文字は「心」、今年の1曲はジョン・レノンの「Mother」と決めた。
大学での就活の時期でもあり、自己分析するほどさらに見えなくなっていく自分の内面や、将来への不安があった。また、人の心の奥深くの部分を考えざるを得ない体験もした。なんの助走もなく、初めて自分や他人の心の深くに接近した年だったので、それまでヘラヘラ呑気に生きてきた自分にとって強烈な年となった。この年、夏目漱石の『こころ』も読んだ。活字嫌いな自分が本を読みだした年でもある。
『ジョンの魂』をこの年に初めて聴いたのだが、大学の図書館の自習机で顔を伏せながらイヤホンで聴いて、あまりに衝撃だったので、その日そのままアルバムをとおしで3周聴いた。
こうして恒例の決め事が始まったわけですが、ここまでを振り返ると、毎年一歩一歩明るい方へ向かうような漢字一文字・曲が選ばれているように思う。
ちなみに2014年の1曲は、【おすすめ名盤 45】で既に紹介した吉田拓郎さんの「今日までそして明日から」。漢字一文字は「勇」。選ばれた理由は話が長くなってしまうので省略します。
また機会があれば別の年も紹介出来たらと思う。
今年はどんな漢字一文字、どんな曲が選ばれるのか楽しみだ。
参考になれば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
スパスパ弧唄
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