スパスパ弧唄の音楽小旅行

〜日々を彩る音楽名盤紹介ブログ〜

【おすすめ名盤 35】Art Blakey & The Jazz Messengers『Free For All』

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Art Blakey & The Jazz Messengers『Free For All』(1964年録音)

【収録曲】

1. Free For All

2. Hammer Head

3. The Core

4. Pensativa

5. Free For All (Alternate Take)


【演奏メンバー】

Art Blakey(ドラムス)

Freddie Hubbard(トランペット)

Curtis Fullerトロンボーン

Wayne Shorter(テナー・サックス)

Cedar Walton(ピアノ)

Reggie Workman(ベース)

 

今回はジャズドラマー、アート・ブレイキーのリーダーアルバムを紹介。

物凄い破壊力。以前紹介したレッド・ツェッペリンジョン・ボーナムも然りですが、目の前の岩石を粉々にしばき割る様なドラムの音。ロックよりもロックしている。一曲目の「Free For All」が、オシャレで静かな喫茶店で、ジャズだからといって間違えて流したりしたら、受験勉強やパソコン仕事で集中している客は、「うるせぇ!!」と言って店を出て行ってしまうだろう。「体育会系ジャズ」とでも言いましょうか、11分間もこの調子で唸りながらドラムを叩き続ける、当時44歳のおじさんの体力は鉄人レベル。僕の場合は、喫茶店で「ナイアガラ・ロール」(アート・ブレイキー特有の、スネアドラムを高速で連打する奏法)が響き渡ろうとも構わない。

 

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強引ですが、ここから「1割の体育会系の部分」について。

僕は音楽を聴くことや、楽器の演奏、読書など、どちらかと言えば9割型「文化系」に属していると思う。反対に、小中高と水泳部に入って泳いでいたし、ランニングもするので、1割くらいは「体育会」である自分も存在している。その、あまり自分でも目を向けることの少ない「1割」の部分が、案外役に立ったりする。例えば、普段は泳ぎに行かないが、暑くなると急に無性に泳ぎたくなる時がある。そんな時、あまり会えていない水泳部の仲間に声をかけて、一緒に近くの市民プールへ行って思い切り泳ぐ。そうすると、忘れかけていた泳ぐ感覚を思い出したり、ご飯がより一層おいしく感じたり、昔の仲間との関係がこれを機に改めて繋がったり、リフレッシュになったり、意外にも今の自分にとって思わぬ大きな刺激となることがある。「今はスポーツクラブばかり行って鍛えているけれど、小さい頃はピアノのコンクールに向け頑張っていた」「昔熱中していた時の釣具が、クローゼットの奥に眠っている」「あやとりが得意だった」など、大きなことから小さなことまで、人によって色々あると思います。自分が通ってきた事実の一部として、ここぞという時に「1割の部分」が案外力を発揮する時が来るかも。

 

 

最後に、Wikipediaを眺めていたら見つけた、1961年、アート・ブレイキーの日本でのエピソードを紹介。

"初来日時、とあるファンから記念写真をせがまれ、「オレは黒人だぞ。一緒に写真に収まってもいいのか?」と驚き、ファンが「そんなこと知ってます。ぜひ一緒に」と答えたことにさらに驚き喜んだ。当時のアメリカでは有色人種に対する差別が公然と行われていた為、ブレイキー一行はそのファンの反応に戸惑いを感じると同時に、大いに感銘を受けたようである。"(Wikipediaより抜粋)

 

 

この日本人のように、「ぜひ一緒に」と言えるような人間でありたいと思った。

そして、知ること、考えることをやめない。

 

 

参考になれば幸いです。

最後までご覧いただきありがとうございました。

 

 

スパスパ弧唄

 

 

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