スパスパ弧唄の音楽小旅行

〜日々を彩る音楽名盤紹介ブログ〜

【おすすめ名盤 136】Dusko Goykovich & Scott Hamilton『Second Time Around』

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Dusko Goykovich & Scott Hamilton『Second Time Around』(2015年)

【収録曲】

1. A Baptist Beat

2. Recado Bossa Nova

3. You're My Everything

4. Lotus Blossom

5. I Fall In Love Too Easily

6. Blues For Gianni B.

7. Pra Machucar Meu Coracao

8. Love For Sale

9. Juicy Lucy

 

【演奏メンバー】

Dusko Goykovich(トランペット)

Scott Hamilton(テナー・サックス)

Bernhard Pichl(ピアノ)

Rudi Engel(ベース)

Michael Keul(ドラムス)

 

 

今回はダスコ・ゴイコヴィッチとスコット・ハミルトンの共演盤を紹介。

本作は、現役で活躍中のベテランジャズミュージシャン2人の2度目のコラボ作。ジャズのスタンダード曲に対する敬意と、ベテラン2人の円熟しつつもリラックスした演奏が聴けます。

ダスコ・ゴイコヴィッチについては【おすすめ名盤 120】で書きましたので、今回はスコット・ハミルトンの話を中心に。

スコット・ハミルトンはアメリカ生まれのテナー・サックス奏者。こぶしの効いた甘く身の詰まった音色で、長年ジャズの王道スタイルを貫いています。日本人にもファンが多く、日本でも何度もライブをされています。日本人女性と結婚され、OKAMOTO'Sのボーカルとして活躍するオカモトショウさんは実の息子。

『Second Time Around』の紹介できる音源が全く見つからなかったので、1度目の共演アルバム『Tight But Loose』(2011年)からのおすすめ音源をどうぞ。CDも入手困難みたいです…。

 


I'll Close My Eyes

 

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「ジャズのリアルタイム」

昨日近所のジャズ喫茶に行って、マスターから聞いた話。

最近、70代くらいの男性が何度も店に来ては、熱心にジャズを聴きいて、マスターと30分くらい話してから帰るそう。マスターの話によると、その男性は子どもの頃、日本がGHQの占領下に置かれていた時代で、よくAFNという在日米軍向けラジオを聴いていた。ラジオからグレン・ミラーサッチモなどの古いジャズが流れており、それを聴いては子どもながら楽しんでいた。それから時を経て偶然このジャズ喫茶を知って、「ここでジャズを聴くと当時を思い出すんですよ」と、いつも喜んで帰っていくそうです。

 

今は便利な時代で、その時代の音楽を遡って簡単に聴くことはできるけど、時代背景や当時の流行まで感じ取るにはどうしても限界がある。ドラえもんのタイムマシーンでもなければその空気感を知れない。

でもこういった人のナマの話を聴くと、当時のジャズを身近に感じ現実味が増した。僕にとって想像上に存在したようなグレン・ミラーサッチモにも、当たり前ですが “リアルタイム“ があった。その音楽たちが、戦後の激動の時代で各々の想いがある中を乗り越えて、現代の人々の耳に届いていることに、垣根のない音楽の力を感じた。なんせ僕のような日本の隅っこのわけのわからい人間にまで影響を与えているわけですから。

 

その男性は、今回紹介のアルバムの7曲目「Pra Machucar Meu Coracao」というボサノヴァの曲を絶賛されたそう。

マスターは嬉しそうに話しながらこのアルバムをセットし、再生ボタンを押した。

 

 

参考になれば幸いです。

最後までご覧いただきありがとうございました。

 


スパスパ弧唄

 


参考リンク

楽天:

product.rakuten.co.jp

 

タワーレコード:

tower.jp

 

HMV:

www.hmv.co.jp


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supasupa-kouta.hatenablog.com


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