【おすすめ名盤 45】吉田拓郎『よしだたくろう 青春の詩』
【収録曲】
1. 青春の詩
2. とっぽい男のバラード
3. やせっぽちのブルース
4. 野良犬のブルース
5. 男の子☆女の娘(灰色の世界II)
6. 兄ちゃんが赤くなった
7. 雪
8. 灰色の世界I
9. 俺
10. こうき心
11. 今日までそして明日から
12. イメージの詩
今回はシンガーソングライター吉田拓郎さんのファーストアルバムを紹介。
「青春の詩」、「今日までそして明日から」、「イメージの詩」など、ファーストアルバムにして初期のフォークの名曲を多く収録。
"私は今日まで生きてみました" という歌い出しが印象的な「今日までそして明日から」は、『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』(2001年公開)(以下、『オトナ帝国』)の挿入歌として使用され、この映画のテーマの核心部分を表した重要な役割を果たしています。
ここからは、『オトナ帝国』の話。
(※ネタバレ注意)
この映画、中学1年の時にリアルタイムで近くの映画館で見た。当時は21世紀に変わったばかりで、100年に一度しか味わえない歴史的瞬間の重大さを、周りの空気感とも相まって中学生なりに感じていたし、これからの未来に根拠のない期待感があった。この頃の僕は、日々が新しい刺激の連続なので、「過去は良かった」なんて考える間もないし、映画を見ても「大人ってそういうもんなんだ」くらいしか思っていなかった。
かなりざっくりと内容を言うと、「昭和の匂い」に大人たちが支配されるも、野原一家が新しい時代に向かって未来を取り戻すストーリー。30代になった今見ると、見る目線が大人側に変わっている。(ちなみに、みさえは29歳。)30年も生きるとそれなりに過去が積み重なってきている訳で、どうしても美化したくなるような記憶もある。
「昔のバラエティ番組は体張ってて面白かったよな〜。今じゃコンプライアンスが厳しくなって…」
「若い頃は勉強超真面目に頑張った!あの時の俺マジですごい!今じゃ無理だなぁ…」
「昔はレコードジャケットを眺めて、わざわざ針を落として音楽を聴くのが良かったんだよなぁ。今じゃ…」
今じゃ今じゃと思うこと、人によって色々あると思う。過去に縋っていてもしょうがないとわかっちゃいるけど、でも……
もちろん良い過去は美しいが、それで現在や未来を否定する必要は全くないはずなのに。
コロナ禍で時代が大きく変化していく中、「コロナ禍前はあれができたのに」など、今後多々出てくると思うが、できなくなったことを悔やむより、新しい未来に向けてどうするか考えることが重要なんだと、映画を振り返って強く思った。
今こそ『オトナ帝国』、観る時ではないでしょうか。
ひろしの回想名シーン(※ハンカチ必須)
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参考になれば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
スパスパ弧唄
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