スパスパ弧唄の音楽小旅行

〜日々を彩る音楽名盤紹介ブログ〜

【おすすめ名盤 99】The Velvet Underground『The Velvet Underground & Nico』

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The Velvet UndergroundThe Velvet Underground & Nico』(1967年)

【収録曲】

1. Sunday Morning

2. I'm Waiting For The Man

3. Femme Fatale

4. Venus In Furs

5. Run Run Run

6. All Tomorrow's Parties

7. Heroin

8. There She Goes Again

9. I'll Be Your Mirror

10. The Black Angel's Death Song

11. European Son

 

 

今回はヴェルヴェット・アンダーグラウンドのデビュー・アルバムを紹介。

アンディ・ウォールによるバナナのジャケットでも有名な本作。この有名なジャケットに飛びついて、初めて聴いた時は拍子抜けしたのを覚えている。勝手にロックンロールを期待したせいか、(あくまで主観で)決して派手さがなく音も悪く気怠い音楽に感じた。

このアルバムの危うさを知れば知るほど中毒になっていったわけですが、まあ時間がかかった。(『Sgt. Peppers〜』や『Pet Sounds』を筆頭に、歴史的名盤と呼ばれるものほど、案外最初は取っ付きにくいものが多いです。)

このアルバムを「芸術」だと評されることが多いけど、なんとなくわかる気がします。ジャケットのバナナの絵になぜ心惹かれてしまうのかをじっと眺めて考えるように、不思議な魅力のある音楽にじっと耳をすませてしまいます。

1曲目「Sunday Morning」の冒頭などで聴ける幻想的な音色は、“チェレスタ“ という鍵盤楽器によるもの。

 


The Velvet Underground, Nico - Sunday Morning

 

 

「バナナ」

偶然「バナナ」に関連するいくつかの作品に触れた。昨日、吉本ばななさんの小説『キッチン』を読み終えた。また、『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』という映画も最近観た。

吉本ばななさんの『キッチン』は、有名なので作者と作品名は昔から知っていたけど、内容は全く知らなかった。最近何かと吉本ばななさんの名前に触れることが多かったので、なんとなく気になって先入観なしに読んでみたら、その意外な内容に驚いた。タイトルからもっとほんわかした内容なのかと思いきや、相次ぐ愛する人たちの死を、残された人たちが葛藤しながらも「やさしさ」で支え合い乗り越えていくことがテーマ。

『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』は、難病である筋ジストロフィーを患いながらも、自立することにこだわり続けた鹿野靖明さんの生涯を描いたもの。

両者とも「生と死」を取り巻く内容であるため、作品に一度に触れた直後である今はどうにも頭の整理がつかない。遠いような近いような、複雑なような単純なような。

もうちょっと何か書けるかと思いましたが、まるでまとまらないし、無理に言葉にしても安易になりそうで正直怖い。

 

剥きかけたバナナを少し置いてまたゆっくり考えることにします。

 

 

参考になれば幸いです。

最後までご覧いただきありがとうございました。

 


スパスパ弧唄

 


参考リンク

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Amazon:

Velvet Underground & Nico-45th Anniversary

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キッチン (角川文庫)

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こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話

こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話

  • 発売日: 2019/07/10
  • メディア: Prime Video
 

 
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