【おすすめ名盤 74】大滝詠一『幸せな結末』
大滝詠一『幸せな結末』(1997年)
【収録曲】
1. 幸せな結末
2. Happy Endで始めよう
今回はMr. ナイアガラ、大滝詠一さんの14作目のシングルを紹介。
1970年、日本のロック史における最重要バンド「はっぴいえんど」でデビュー。1974年に自身のプラーベートレーベル「ナイアガラ・レーベル」を設立し、1981年には有名な傑作アルバム『A LONG VACATION』を発売。アイドル歌手やテレビドラマへの楽曲提供など、2013年に亡くなられるまで幅広く活動されていました。
「幸せな結末」は、1997年に放送された木村拓哉さん・松たか子さん出演のドラマ『ラブジェネレーション』の主題歌。僕もこのドラマを小学生の頃観ていて、ドラマの内容は覚えていないですが、オープニングで流れるこの曲と都会的な映像は、とても印象が強く鮮明に覚えています。
ここからは、「もし生まれ変わったら(妄想)」をテーマに。
このシングル盤のジャケットがあまりにも秀逸なため、こんなテーマになった。
切り立ったビルの隙間からまんまるい月がのぞく、夜の大都会の真ん中。おろしたてのトレンディなスーツに、髪をジェルでオールバックにバッチリ固めて、昔の映画のヒロインのような女性に、福山雅治さんのような甘い低音ボイスで、“髪をほどいた君の仕草が〜“ なんて生まれ変われるなら言ってみたい。それこそ、おとといの記事の中で紹介した映画『カサブランカ』の 、“君の瞳に乾杯“ と堂々と言ってしまう主人公のイメージ。仮にこのようなシチュエーションが作れたとしても、必ず心のどこかでおかしくて笑ってしまうので、素でやろうと思ったら生まれ変わるしかない。
そういえば、【おすすめ名盤 21】で紹介したビーチ・ボーイズ『Surfin' USA』の記事の中で、カリフォルニアの湾岸線を女の子を乗せてオープンカーでぶっ飛ばしたいみたいなことを書いた。これはカップリング曲「Happy Endで始めよう」の歌詞に、状況は違えど通じる部分もある。これもとてもじゃないけど今の自分では素でできない。でも、生まれ変わって素直な心理で一度本気でやってみたい。
このシングル盤の2曲は、生まれ変わらないとできないような妄想の塊じゃないかと思った。「幸せな結末」を自由に思い描くこと自体が「Happy Endで始めよう」ってことなのかな。妄想は続く…
では、ハッピー・ウィークエンド!
参考になれば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
スパスパ弧唄
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