【おすすめ名盤 102】U2『The Joshua Tree』
U2『The Joshua Tree』（1987年）
【収録曲】
1. Where The Streets Have No Name
2. I Still Haven't Found What I'm Looking For
3. With Or Without You
4. Bullet The Blue Sky
5. Running To Stand Still
6. Red Hill Mining Town
7. In God's Country
8. Trip Through Your Wires
10. Exit
11. Mothers Of The Disappeared
今回はU2の5作目のオリジナル・アルバムを紹介。
U2はアイルランド出身の世界規模のロック・バンド。本作はU2の数あるヒット作の中でも最も売れたアルバムで、アメリカのルーツ音楽を取り入れつつ、彼ら独自のサウンドを構築しています。
特に最初の3曲は圧巻の完成度。1曲目「Where The Streets Have No Name（邦題: 約束の地）」のイントロで少しずつリズムに乗って鳴ってくる、ディレイの効いた金属音のようなギターが長い旅を予感させます。ブライアン・イーノによるアンビエントなアレンジとの相性も抜群。2曲目「I Still Haven't Found What I'm Looking For（邦題: 終わりなき旅）」では、すでに終わりのない自分探しの旅の真っ只中。そして、大ヒット曲である3曲目「With Or Without You」へと繋がります。
ちなみにこの作品、2013年アメリカ議会図書館の「National Recording Registry（将来に渡って保存すべき録音資料）」に選ばれたそうです。
U2 - I Still Haven't Found What I'm Looking For
「図書館戦争」
有川浩さん原作の映画『図書館戦争』、気にはなっていたけどまだ観たことがなかったので、先日近所のツタヤで借りて観た。
アクション映画としても恋愛映画としても楽しめたのですが、なんと言っても「本を巡って武力を駆使して攻防する」という設定そのものが観終わった後でも深いテーマとして考えさせられた。
小さい頃から今まで当たり前のように、市や大学の図書館を利用してきた。あの静かな空間で、利用者それぞれが莫大な数の本の中からその本を選び出し、思い思い手にとった本を読んでいる。そんな状況に対し何か疑念を持つことすらなかった。
もし『図書館戦争』の物語のように、いわゆる社会に悪影響を及ぼすような「不適切な表現」がされている本が、法律により検閲の対象となり、図書館や書店の本が強制回収されてはどうか。この物語の目線では本を守ることが「正義」であり、登場人物の本への愛情やそこで巻き起こる人間ドラマが描かれている。自分の「個人的な気持ち」だけに限定すると、これまで本から受けた影響も踏まえて守る側に立ちたくなる。
ただ架空の話ではありますが、検閲の対象になるような本ってなんなのか。社会的に悪い影響とは？ヒーローが敵をパンチで倒したらそれは「暴力」とみなされてアウト？もしなぜ本を守りたいのかと突き詰められたら、個人的な本への愛情以外うまく答えられる自信がない。
『図書館戦争』はあり得ないような設定ですが、「本」のあり方を深く深く考えるとあり得るんじゃないかとも思えてしまう。決してあってはいけませんが。
そういえば、大学の卒業論文で「U2のボノが行うようなアフリカの貧困救済活動を経済学的に検証」みたいなテーマで書いたのを思い出した。提出さえすれば単位がもらえるユルいゼミだったので、大学の図書館のいつくかの本をほぼ写しただけの文章だった。（決して論文といえるものではありません）
今となっては、こんな風に本を使ったことを反省しています。
参考になれば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
スパスパ弧唄
参考リンク
![図書館戦争 プレミアムBOX [Blu-ray]](https://m.media-amazon.com/images/I/41ZSokN7jxL._SL160_.jpg "図書館戦争 プレミアムBOX [Blu-ray]")
