【おすすめ名盤 101】Ringo Starr『Ringo』
Ringo Starr『Ringo』(1973年)
【収録曲】
1. I'm The Greatest
2. Have You Seen My Baby?
3. Photograph
4. Sunshine Life For Me (Sail Away Raymond)
5. You're Sixteen (You're Beautiful And You're Mine)
6. Oh, My My
7. Step Lightly
8. Six O'Clock
9. Devil Woman
10. You And Me (Babe)
11. It Don't Come Easy
12. Early 1970
今回は元ビートルズのドラマー、リンゴ・スターのソロ・アルバムを紹介。
正直に言いまして、ビートルズを好きだと言っておきながら、リンゴのソロ作品は聴いたことがありませんでした。映画『A Hard Day's Night』を見て、改めてビートルズにおけるリンゴの存在の重要さに感心してから、なんとなく本作に手を伸ばし聴いてみたらびっくり。「これビートルズやん!」が最初の感想でした。
ジョン・レノン作の1曲目「I'm The Greatest」は、笑ってしまうくらいジョンらしい曲。
ジョージ・ハリスンと共作で全米No.1を獲得した3曲目「Photograph」も、ジョージ節全開。
ポール、リンダ・マッカートニー作の8曲目「Six O'Clock」、うん、ポール!
全員が揃わずとも、彼らが奏でる音が少しでも重なり合うだけで「ビートルズ・サウンド」になってしまうから不思議。そう言った意味ではビートルズの『ホワイト・アルバム』の延長線にあるような印象も受けました。
そして、リンゴがビートルズ解散後もメンバーそれぞれから愛されていたことが、アルバムからたっぷり伝わってきます。
「I'm The Greatest」
この曲は、ジョンがモハメド・アリのセリフからインスパイアされて作った曲。ジョン自身が “I'm The Greatest“ だなんて自分で言うとリアルに捉えられてしまうが、リンゴがそれを言ったとしても嫌味がないし誰も憎まない。だからこの曲をリンゴに歌ってもらったという。なんだか微笑ましいエピソードですよね。ジョンが自分たちのキャラクターをちゃんと認識して、それを無邪気におもしろがっていそうなところが、なぜか嬉しい気持ちになる。
僕が「俺が最高だ」なんて高らかに言ったらどうなるか?
想像しただけで、いろんな意味で残念な感じになる…笑
せめて何かの本番とか正念場とか、そういった瞬間だけは、リンゴのように元気なVサインを心の中でイメージして、 “I'm The Greatest“ な気持ちで挑みたいものです。
参考になれば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
スパスパ弧唄
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