スパスパ弧唄の音楽小旅行

〜日々を彩る音楽名盤紹介ブログ〜

【おすすめ名盤 104】Tom Waits『The Heart Of Saturday Night』

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Tom Waits『The Heart Of Saturday Night』(1974年)

【収録曲】

1. New Coat Of Paint

2. San Diego Serenade

3. Semi Suite

4. Shiver Me Timbers

5. Diamonds On My Windshield

6. (Looking For) The Heart Of Saturday Night

7. Fumblin' With The Blues

8. Please Call Me, Baby

9. Depot, Depot

10. Drunk On The Moon

11. The Ghosts Of Saturday Night (After Hours At Napoleone's Pizza House)

 

 

今回は “酔いどれ詩人“ トム・ウェイツのセカンド・アルバムを紹介。

トム・ウェイツの飲み過ぎのガラガラ声のような声は、ニッカをストレートで飲んだように体の芯を突き刺し、癖が強すぎて初めて聴く方はもしかすると抵抗があるかもしれません。本作は、ジャズ寄りの甘めのサウンドでアレンジされており、癖のある声と上手く中和されて聴きやすくなっているので、トム・ウェイツの入門盤としてもおすすめです。

聴いた雰囲気は、酔っ払いの中年の男が都会の街灯の下でスーツをだらしなく着てタバコをくわえ頭を掻きながら眠そうに女性を待っている、ジャケットのイメージそのまま。ただ当時トム・ウェイツは25歳だったというから驚き。熟しているどころか、枯れています。

 


Tom Waits - "New Coat Of Paint"

 

 

「待つ間」

僕は割と待てるタイプだと思っている。

友人と待ち合わせをして1時間遅れる言われても待てるし、人気のラーメン屋などの列で平気で2時間以上待てる。夏フェスで目当てのアーティストのセッティングにどれだけ時間が掛かろうが待てる。それは近い未来に必ずそれがやってくるという確信があるからだろう。

 

では、近い未来にそれがやってくるかどうかはっきりしない場合はどうだろう?

例えばその後の人生を左右するような試験の結果が何週間、何ヶ月もかかったらどうか?プロポーズの返事に時間が欲しいと言われたらどうか?

おそらく最善はどちらに転んでも動けるように今できることすること。もちろん待つことに限って言えば可能だか、結果を自分でコントロールできるわけではないので平常心でいられるのか。ポジティブに期待をし過ぎても最悪の時の落胆を恐れるし、かと言って自分からわざとネガティブになるのもおかしな話。では残るのは心をフラットにすること?待つ間、無心でコツコツ、ロボットのように前進できたらきっと楽なのでしょう。

でも、やっぱり人間ですからトム・ウェイツのような何とも言えない表情にもなってしまう。

 

 

参考になれば幸いです。

最後までご覧いただきありがとうございました。

 


スパスパ弧唄

 


参考リンク

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Heart of Saturday Night

Heart of Saturday Night

  • アーティスト:Tom Waits
  • 発売日: 2018/03/23
  • メディア: CD
 


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