スパスパ弧唄の音楽小旅行

〜日々を彩る音楽名盤紹介ブログ〜

【おすすめ名盤 131】Janis Joplin『Pearl』

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Janis Joplin『Pearl』(1970年)

【収録曲】

1. Move Over

2. Cry Baby

3. A Woman Left Lonely

4. Half Moon

5. Buried Alive In The Blues

6. My Baby

7. Me And Bobby McGee

8. Mercedes Benz

9. Trust Me

10.Get It While You Can



今回はジャニス・ジョプリンの遺作となったアルバムを紹介。

ジャニス・ジョプリンは、魂のこもった圧倒的歌唱力で人々を魅了したロック・シンガー。数多くのスキャンダラスなエピソードがあり、破天荒なイメージもありますが、実は知的で繊細な女性だったそうです。

本作は制作途中でジャニス・ジョプリンが亡くなり、5曲目「Buried Alive In The Blues」に歌がないなどの未完成な箇所もありますが、王道のブルース・ロックを堪能できます。

1曲目「Move Over」は70年代ロックを代表するような名曲。8曲目「Mercedes Benz」は彼女の足音だけをバックに歌われていますが、楽器などなくてもロックの真髄かのように感じます。

 


Janis Joplin - Move Over (HQ) ♯1

  

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「MOVE OR CRY」

今日は引越しの荷造りに必要なダンボールやテープなどを買いに、車でホームセンターへ行った。

その後、特に予定がなかったので、何となくそのまま僕が以前通っていた大学の「裏側」へ行きたくなった。裏側とは言葉通り正門とは真反対の側のことで、そこは僕の学生時代のバイト先や、友人達が下宿していたマンションなど、正門とはまた違ったリアルな思い出がたくさん詰まった場所。卒業してからも大学へ寄る機会は何度かあったが、裏側は卒業してから8年くらい行っていない。

当時よく聴いていたジャニス・ジョプリンの『Pearl』を車の中で大音量で流し、向かった。

 

僕は大学へ実家から40分くらい自転車をこいで、裏側を通過して通っていた。大学の手前には心臓破りの坂があり、毎日毎日何百回も登った。その坂を車でスイスイと登っていると、

「あっ、坂の下のあのベンチで…」「あの店まだあったんや!そう言えばあの店の前で…」「おっ、いつもあの駐輪場で…」

車の中から連続して目に入ってくる映像が、当時の些細なシーンの記憶を洪水のように溢れさせた。あまりにも一気に記憶が蘇ったので、“ジーン“ とならざるを得なかった。

確か何かの歌詞で聴いた「青春は後になって気づくもの」というのもわかる気がした。それにしても、なぜ僕はいつもその真っ只中で「青春」と思えないのだろう?

そんなことをボーっと考えながら、車を駐めて大学の裏側を少し歩いてみた。当時よく歩いた側溝の網の上や、石のブロックで作られた道など、歩く感触までしっかり覚えていた。いつも僕は何を思ってここを歩いていたんだろう。「バイトめんどくさ」「腹減った」くらいしか考えてなかっただろうけど…

ほとんどの風景がそのまま変わっておらず、ずっと時間が止まっていたんじゃないかと錯覚してしまいそうなほどだった。

引越すと益々来なくなるだろうから、行っておいてよかった。

 

ジャニス・ジョプリンの、魂そのままの歌声。「過去なんて振り返らず前に動け!」と喝を入れてくれているようにも聴こえたし、かけがえのない過去に寄り添って一緒に泣き叫んでくれているようにも聴こえた。

 

 

参考になれば幸いです。

最後までご覧いただきありがとうございました。

 


スパスパ弧唄

 


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Pearl

Pearl

  • アーティスト:Joplin, Janis
  • 発売日: 2017/04/28
  • メディア: CD
 


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