【おすすめ名盤 11】Superfly『Box Emotions』
Superfly『Box Emotions』(2009年)
【収録曲】
1. Alright!!
2. How Do I Survive?
3. Searching
5. 恋する瞳は美しい
6. やさしい気持ちで
7. Bad Girl
8. アイデンティティの行方
9. 誕生
10. See You
11. 春のまぼろし
12. Hanky Panky
13. 愛に抱かれて
今回は越智志保さんと多保孝一さんによるSuperflyの2枚目のアルバムを紹介。(多保孝一さんは2013年本格的なプロデュース業へ進出のためSuperflyプロジェクトから卒業)
前作の70年代アメリカン・ロックやローリング・ストーンズのようなブリティッシュ・ロックのルーツを前面に出した内容を継承しつつも、より音楽的にも幅を広げさらにポップさを増した、非常に親しみやすいアルバムです。越智さんの圧倒的ボーカルももちろん顕在。
僕の大学生活は、大半の時間を軽音楽部で過ごした。部員が200人弱おり、その中で何通りものコピーバンドが組まれた。ギターを弾いて欲しいと誘われたら断るということが苦手だった僕は、多い時で10組程のバンドを掛け持ちしていた事もあった。今思うとホントにどうかしている。いきものががりからSEX MACHINEGUNSまで何でもやった。何ならふんどしを締めてソーラン節も踊った。
大学2回生になると徐々に部活にも馴染んできて、先輩から誘われることも増えてきた。その内のひとつがSuperflyのコピーバンドで、このバンドが中々のスパルタだった。「How Do I Survive?」や「恋する瞳は美しい」など割とアップテンポな曲を選択して練習に励んだが、そのままフレーズは演奏できても、バンド一体でのノリが出ないとドラムの先輩がずっと唸っていた。ただ個々でフレーズが弾けてもダメなのだ。他の皆もバンドでのノリという感覚を習得し、ライブで出してみせたかった。深夜に6時間練習で同じ曲を皆で飽きるほど何度も何度も合わせ、朝5時帰りなんてこともあった。帰りにやよい軒のサバ定食で、皆で何杯ご飯をおかわりしたことだろう。
今ではこんな風に皆で同じ方向を向いて何かを突き詰めることって、あまりないなと思う。仕事にしたって、目指す方向がバラバラ(自分も含め)で、結局その場しのぎで妥協してしまうことがほとんどだ。そんなことを考えると、まるで天国のように時間があった大学時代、「もっとあれをすればよかった」なんてよく思っていたけれど、決して無駄ではない貴重な時間だったのかもしれない。
「My Best Of My Life」、「春のまぼろし」、「愛に抱かれて」などで聴ける越智さんの優しく温かい声を聴いていると、大学時代の記憶が綺麗に蘇ってくる。
ひとまず、僕自身の"感情の箱"にしまっておこう。
参考になれば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
スパスパ弧唄
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